2008年12月31日水曜日

壮年期

ー就職ー

 長男と娘が同時に就職の時期になった。パパさんは相変らず仕事が忙しくて子供達のことを振り返る余裕がない。就職は子供達がそれぞれ決めるものと考えていた。長男と娘は四つ違いだが、長男が二浪したため短大の娘と卒業が同じ時期になった。


 パパさんは娘も四年制大学に入れたかった。

 娘は「四年間も勉強したら遊ぶ時間がなくなっちゃう」といって推薦入学の短大に入ったのだ。


 長男に相談された。


 長男「お父さん、(就職は)どこが良いかな」


 パパさん「どこが良いんだ、JRか、設計会社か、建設会社か」と聞いた。


 長男「JRは嫌だなー」


 一瞬ぎょっとしたパパさん。「何、あ、そーか、俺を見ていたら嫌になるよなー」


 結局、長男は希望通り大手の建設会社に就職した。


 まだ、バブルのピークを過ぎたばかりの頃で、就職難どこ吹く風の時期でもあり、娘も大手の電気メーカーに就職した。


 パパさんは心の底から万歳をしていた。とりあえず、長男と娘の子育てから解放された気分だった。


 採用研修が終わると、長男も娘も偶然に仙台地区に勤めることになり、相変わらず家から通勤している。


 パパさんは「下宿代を出させろ」とママさんに言っているが、長男も娘も出す気はサラサラないらしい。


 家族の生活は、授業料の支払いが無くなっただけで、以前と変わりなかった。


 マリオも相変わらずマイペースの毎日だった。
          どちらも真面目に働いてね、頼むよ

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