2008年12月6日土曜日

青年時代

                   パパさん、大丈夫かな?
ー進学問題PART2ー

 長男と娘は大学生で、パパさんは大変である。どちらも私立大だから、授業料が高い。ボーナスは二人の授業料と住宅ローンを合わせると、素通りだとこぼしている。

 ママさんもボーナスはほとんど当てにしていない。

 次男は転向した中学で、レギュラーにならないけれども挫けずに野球を続けていた。高校に入ったら挽回してやろうと考えていた。 志望の高校は(野球が)弱いから、俺がレギュラーエースになって甲子園に行ってやるという野心を持っていた。

 その割に勉強しない。マリオが部屋を訪問するといつもファミコンのコントローラーを持ってチンチン、チンチンやっている。

 マリオとしても娘の前例があるだけに気が気でない。ママさんも気が気でない。

 パパさんは次男は大丈夫だろうとあまり気にしていない。

 それでも私立学校アレルギー(授業料が高い)で「私立だけは勘弁してくれよ」と次男に言っている。

 次男は「ウン、分かった」と素直に答えていた。

 数カ月後、次男はパパさんの期待に応えられず私立大学の付属高校に入った。

 又もやパパさんはガックリきたが「まっ、大学に入る時はエスカレーターだから良いか」と言った。

 マリオはパパさんが気の毒になった。


2008年11月30日日曜日

青年時代

                           身だしなみ

 「お父さんの悪い癖」とママさんが言っているが、パパさんは夜に突然お客さんを連れてくる。

 それも結構酔っているから始末が悪い。その度、ママさんはお酒を出して即席の料理を作る。時にはパパさんのために取っておいた夕飯のおかずの場合もある。

 盛岡時代もちょくちょくあったが、パパさんの単身赴任のため三年間中断していた。

 仙台にきて家族が揃ったら、又ちょくちょくである。

 そのため、ママさんとしてはお酒を切らせない。

 パパさんは月曜から金曜まで、毎日のようにお酒を飲んで来るが、家では一滴も飲まない。

 それでも家には不意のお客様に備えて常にビール、ウィスキー、日本酒、焼酎等のアルコール類がストックされている。

 マリオはパパさんの連れてくるお客様達は警戒しない。それより、酒のおつまみのおこぼれを期待している。猫の健康には良くないが、裂きイカが大好物だからだ。

 それにほとんどのお客さんが焼き鳥くさいのも気にいっている。

 時々、若いグループを連れてくる。JRになってから採用された社員らしい。長男と同い年くらいで、口が悪い。

 その中の一人が、マリオを見て「なんだ、この猫は、豚みたいだな」の暴言?である。

 さすがのママさんもムッときているが、顔にはださない。

 「外に出さないから太り過ぎかしら」と応対する。

 とにかく、週に一度か二度は、予告なしの夜のお客様で(ママさんは)大変である。