2008年11月30日日曜日

青年時代

                           身だしなみ

 「お父さんの悪い癖」とママさんが言っているが、パパさんは夜に突然お客さんを連れてくる。

 それも結構酔っているから始末が悪い。その度、ママさんはお酒を出して即席の料理を作る。時にはパパさんのために取っておいた夕飯のおかずの場合もある。

 盛岡時代もちょくちょくあったが、パパさんの単身赴任のため三年間中断していた。

 仙台にきて家族が揃ったら、又ちょくちょくである。

 そのため、ママさんとしてはお酒を切らせない。

 パパさんは月曜から金曜まで、毎日のようにお酒を飲んで来るが、家では一滴も飲まない。

 それでも家には不意のお客様に備えて常にビール、ウィスキー、日本酒、焼酎等のアルコール類がストックされている。

 マリオはパパさんの連れてくるお客様達は警戒しない。それより、酒のおつまみのおこぼれを期待している。猫の健康には良くないが、裂きイカが大好物だからだ。

 それにほとんどのお客さんが焼き鳥くさいのも気にいっている。

 時々、若いグループを連れてくる。JRになってから採用された社員らしい。長男と同い年くらいで、口が悪い。

 その中の一人が、マリオを見て「なんだ、この猫は、豚みたいだな」の暴言?である。

 さすがのママさんもムッときているが、顔にはださない。

 「外に出さないから太り過ぎかしら」と応対する。

 とにかく、週に一度か二度は、予告なしの夜のお客様で(ママさんは)大変である。

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