2008年11月1日土曜日

青年時代

                             仲良し?
ー子供達が気になる Part2ー

 長男と娘は大学生になって、一応学校に行っている。
 
 問題は次男である。中学一年の終わりに転校したため、中々友達も出来ないらしい。
 毎日、不機嫌だった。

 盛岡の中学では野球部に入っていたので、仙台の中学でも野球部に入った。

 盛岡では二年生になると、投手の準レギュラーになっていて三年になるとレギュラーは確実だった。

 どこのクラブも同じであるが、チームワークを考えると中途参入はハードルが高くなる。

 転校した中学も案の定、ほとんどのポジション配置は決まっていて、次男のレギュラーへの夢はかなわなかった。

 このことに加えて親しい友達と別れてきたことに、次男の不機嫌の理由があった。

 次男の部屋はいつも閉められていて、マリオが入るには戸をガリガリと爪を立てて合図するしか方法がなかった。それも中々開けてくれない。

 開けても「何だよ」と素気ない。

 マリオは無視して部屋に入る。
 すると戸をバタンと閉めてしまう。

 マリオは次男の足に頭をコツンと押しつけ二三度顔を擦りつけて、ベッドにぽんと上がり、次男を見ている。

 次男はぶつぶつ言いながらファミコンをしている。

 ファミコンのリズミカルなメロディを聞いている内に、マリオはベッドの上でまどろんでくる。

 盛岡時代と何も変わらない関係である。

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