2008年9月28日日曜日

青年時代

ー運転免許と車ー

 大学生になったばかりの娘が自動車学校に行きたくて、ママさんに催促している。

 「お兄ちゃんの時は、高校を終わって直ぐに(運転免許を)取らしたのに」

 ママさん「そんなこと言ったって、お父さんに言いなさい」

 「(免許と車が)あれば便利よ、買い物も楽だし、マリオの病院だってタクシーを使わなくて良いし、(盛岡の)お祖母ちゃんのとこだって車で行けるし」

 パパさんは夏のボーナスが出たら、自動車学校に通わせる積もりでいたが、そんなことはお構いなしの要求である。

 娘は大学の友達のパパさんが自動車の販売会社にいて、頼むと(中古の)車を安く買える話を聞いて、夏までには運転免許を取りたかった。

 パパさんにすれば、娘の私立大学の入学金を払った直後で、とんでもない話しだった。

 しかし、娘はくじけなかった。

 「お父さん、分割で良いから、学校に通っていい?」

 パパさん「しようがないな、幾らかかるんだ」

 とうとう、自動車学校に通い始めた。

大学の合間にせっせと通い、2か月も掛からないで運転免許を取ってしまった。

 免許を取ると、次はマイカーである。娘は山の上にある大学は通学に不便なことをパパさんに訴え始めた。

マリオはパパさんに同情しながら聞いていた。

 パパさんは財布が休む暇がないとこぼしている。

 娘は「お父さん、中古だけど安くて良い車があるから」と迫っている。

 「見るだけで良いから」と日曜日にママさんも一緒に連れ出して、販売店に出かけた。

 パパさんは娘の友達のパパさんと話をしている内に、何となく買う気になっていた。

 真っ白いサニーが社宅前の駐車場に鎮座した。

 娘は意気揚々と自動車通学を開始した。

 長男は「お父さんは、○子に弱いんだから」とひがんでいたが、共有感覚でちゃっかり乗り回していた。

 マリオも時々乗せて貰った。

 幼い頃に乗ってないので乗り心地は良くなかったが、窓越しに見える街の風景が珍しくて、車の窓にへばりついて乗っていた

                  家にいるほうが良いんだけどな

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