2008年6月1日日曜日

育ち盛り

ーでんぐり寝ー
 

 寝相が良いとか悪いと言うのは、何を根拠にするかと言うと姿勢の問題であろう。普通、猫は歌の文句にあるように「丸くうずくまるように」寝るのが良いと思う。その方が暖かいし、身を守るにも良い。
 俗に、寝相の悪い人間というのは蒲団の中で暴れる人を言うらしい。何故そうなるかと言うと、寝る姿勢が一貫してないからだ。横になったり、あお向け、俯せと考えられる体勢を繰り返して寝るから、掛ける布団も面倒を見切れなくなる。
 その点、猫は蒲団を掛けて寝る事はまれであるから、自由な寝姿がとりやすい。丸くなったり、伸びたり、自由自在である。
 マリオの寝始めは四肢を伸ばして手に頭をのせるうずくまり姿勢だが、寝ている内に横寝スタイルになる。
 寒い時は体の下に手と足を入れ、さらに頭をその中に押しつけるように丸くなって寝る。最初のうちはそれで良いが、この姿勢は結構筋肉を使う事になる。眠りながらの防護姿勢でもあるが、眠り込んで筋肉が弛緩してくると、どうしてもだらしがなくなる。
 特に、夏の暑い日は寝苦しい。長毛のためさらに暑さが倍加する。そうなると、一番楽なスタイルは人間と同じようなあお向けが良い。腹も涼しいし、長毛も気にならなくなる。
 前足と後ろ足の落ち着きが悪いが、そんなことは気にしない。背骨を真っ直ぐにしてあお向けになるとなんとか治まる。
 この寝姿を次男は「でんぐり寝」と名付けた。
 一般的に、動物が腹を見せて寝るということは、無防備極まりない。動物の一番の弱点が腹部なのだ。
 犬の場合、人間に腹を見せる姿勢を取る事は「あなたに服従します」という意思の表れである。
油断だらけ 「でんぐり寝」はそれ程意味のあるスタイルなのだが、マリオはあまり深く考えていない。


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