ー予知能力ー
雨が降る時は猫が顔を洗うと言われている。特に天気予報の能力があるわけでもないが大体当たる。どうしてかと言われると回答に困るが、雨が降る与兆として空気が湿っぽくなってくる。
そうなるとヒゲを整えないと何となく感度が鈍るようで気持ちが悪い。顔を洗っている訳ではないが、ヒゲをきれいにしていると顔を洗っているような動作に見えて、雨予報になる。
ヒゲは猫にとって大切な探知機能を持っている。幼い子供に無神経にいたずらされることは致命的なので、やむを得ず防御しなければならなくなる。
いろいろな研究で、猫は予知能力に優れた動物とされている。例えば地震の予知ができる。地震の前の微かな振動を感知できる。さらに火災などの前兆を感知できる。
人間の能力では感じることのできない、微細な空気の揺れとか匂いの変化を事前に感知できるために、猫に予知能力があるとされている。
世に言う予言者とか占い師とかいう類いではない。ましてや超能力でもない。猫が野生だったころ、孤立して生活する自分の身を守るための能力として神様が与えてくれたものかもしれない。
ペットとして人間に飼われるようになってからその能力は低下しているが、それでも異常事態になると深層にある潜在能力として発揮される。
猫が人にあまりなつかない野性的な面があるのは、孤独なサバイバル意識があるためなのかもしれない。
それでも予測出来ないものとして人間の行動がある。猫といえども、猫の目のように変わる人間は理解しにくい動物だ。
家族には人間並みか、それ以上の待遇を受けているマリオであるが、猫族の基本的な能力は(人間との)差別化のために大事にしている。
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